万田発酵

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【特集!!】万田酵素(宇宙用)
2025年04月12日

「万田酵素 宇宙へ行く」今年は万田発酵が宇宙で活躍します。

空を見上げて、そのはるか400km上空。
宇宙空間にぽっかりと浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)。
今年、そこにある日本の実験棟に長期滞在する日本人の大西卓哉宇宙飛行士のためにわたしたちの万田酵素が宇宙に旅立ちます!
万田酵素(宇宙用)がさまざまな品質基準をクリアしてJAXAの宇宙日本食の認証を取得したのは2023年秋でした。今回は宇宙までの道のりをご紹介します。

「人と地球の健康に貢献する」から
宇宙に羽ばたく発酵食品の新たな一歩へ

万田酵素は 宇宙を目指す

万田発酵の企業理念は、「人と地球の健康に貢献する」です。今、温暖化や気候変動など地球はさまざまな環境の問題を抱えています。私たちは、「健康・環境・食糧に関する課題」の解決に向けて、独自の植物発酵技術から生まれた植物発酵食品「万田酵素」シリーズや植物用万田酵素、水産用万田酵素などを製造、販売し、さまざまな方にお届けしてきました。

しかしながら、〝地球のために活動をしている〞のはこの地上の人々だけではありません。宇宙空間においても、国際宇宙ステーション(以下、ISS)の宇宙飛行士が、地球の未来のためにさまざまな実験活動を行っています。

私たちは、宇宙という過酷な環境のなかで活動を行っている宇宙飛行士の皆さまの健康を支援し、地球の未来へ貢献したいという想いから、2020年9月に「万田酵素(宇宙用)」の認証取得へのプロジェクトをスタートさせました。

人と地球の健康に貢献する

宇宙日本食開発へ プロジェクト始動!

宇宙飛行士がISSに滞在する際、携帯する荷物は必要な大きさと量にとどめる必要があります。食においても例外ではなく、自分の好きなものがいつも食べられるとは限りません。さまざまな活動に制約がかかる過酷な環境なのです。そのため宇宙に長期滞在する宇宙飛行士はストレスを感じやすい状況にあります。

そんな問題に対して、「宇宙でも日本の味を楽しんでもらい、ストレスを和らげ、無事任務を達成して欲しい。」という考えから、日本人宇宙飛行士のための宇宙日本食を開発するプロジェクトが国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構( 以下、JAXA)で宇宙日本食認証食品の認証が始まりました。宇宙日本食は、食品メーカーなどが提案する食品をJAXAが定める宇宙日本食認証基準と照らし、評価・審査を経て宇宙日本食として認証するものです。

そのニュースが舞い込んできた万田発酵では、さっそく〝発酵〞技術で製造した食品を、宇宙空間に送り出すために、2020年9月、宇宙日本食開発のために部署を横断するプロジェクトチームを立ち上げました。

宇宙日本食開発へ

広島県初!宇宙日本食認証、
そしてついに宇宙へ

品質基準への挑戦約3年2ヵ月の時をかけて認証

宇宙日本食認証食品の認証については、さまざまな基準が設けられています。たとえば、「1.5年以上の賞味期限」「常温保存可能」や、「微小重力下で食したときに中身の飛散を防止する形状」など。これらの要件については、ペースト状の万田酵素はすでにクリアしており、形状を大きく変えることなく、比較的、順調に進むかと思われました。

しかしながら、ひとつの大きな壁が立ちはだかっていました。「発酵食品が宇宙日本食の認証基準を満たすことは困難」でした。そこには、発酵に関与する菌の存在や品質管理など、さまざまなハードルがありました。万田発酵の宇宙日本食開発プロジェクトチームのスタッフは、各部署が有する知見を結集して、万田酵素の品質根拠を証明していくことで、JAXAが定めた厳格な安全性と品質基準に基づくさまざまな審査を一つひとつクリアしていきました。

そして約3年2ヵ月、のべ1000日以上の歳月をかけて、ついに2023年11月14日(火)、万田酵素は宇宙日本食の認証を取得することができました。広島県では初の宇宙日本食の認証取得でした。

宇宙日本食認証 JAXA大西卓哉宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションで、万田酵素(宇宙用)が初めてISSに搭載されることが決定

そして、2025年宇宙へ

JAXAの宇宙日本食の認証基準をクリアし、晴れて宇宙日本食として認証され、宇宙へ飛び立つことを心待ちにしておりました。そんな我々に朗報が飛び込んできたのは2024年の冬でした。

JAXA大西卓哉宇宙飛行士が2025年3月以降に打ち上げ予定のクルードラゴン宇宙船運用10号機(Crew-10)にて、ISS長期滞在ミッションへ。しまなみ海道に浮かぶ小さな島・因島で製造された発酵食品「万田酵素(宇宙用)」が宇宙へ飛び立ちます。私たちの万田酵素を宇宙でも味わってもらえる機会を得ることができました。

大地に育まれた植物の力をしっかりと感じてもらえる濃厚な味の万田酵素は、ストレスなく摂取できる発酵食品として、ご愛用者から〝お守り〞と称されることがあります。私たちは、『万田酵素(宇宙用)』というお守りを通して大西卓哉宇宙飛行士を応援するとともに、宇宙日本食開発のノウハウを活かし、発酵食品の可能性を引き続き探求してまいります。

宇宙に羽ばたく発酵食品の新たな一歩が、次世代を担う子供たちの科学や発酵食品に対する興味を喚起するきっかけとなるよう、これからも皆さま、どうぞご注目ください。

万田酵素(宇宙用) 万田発酵社員のノウハウによって開発された万田酵素(宇宙用)

■製品概要

品名(和文):
万田酵素(宇宙用)
品名(英文):
Fermented Botanical Food(Paste Type)
内容量:
20g(1包(8個入り)当たり)
区分:
デザート
製品説明:
万田酵素(宇宙用)は、53種類の植物性原材料を長期発酵・熟成させた植物発酵食品です。微小重力下で食される宇宙食は、中身の飛散を防止することが必要不可欠ですが、ペースト状で粘度が高い「万田酵素」は、製品本来の形状を変えずに宇宙でも問題なく食すことができる仕様です。

ISS搭載決定の報告に広島県知事を表敬訪問

ISSに「万田酵素(宇宙用)」が搭載されることを報告するため、2025年1月23日に、広島県の湯﨑英彦県知事を当社の代表取締役社長 松浦良紀が表敬訪問いたしました。

今回の表敬訪問では、松浦から「万田酵素(宇宙用)」の開発経緯や認証を取得するまでの道程を説明、湯﨑知事には実際に製品をご試食いただきました。歓談の中で、湯﨑知事からは「(宇宙食も)段々と進化してきて、ウェルビーイング、Q O L(Quality of life)を上げていかなければならない。その一環として非常に良い(取り組みである)」などのコメントをいただきました。

ISS搭載決定の報告に島県知事を表敬訪問 実施した報告会の様子
左:代表取締役社長 松浦/右:湯﨑県知事